暇人、怪しげな本を買う～…の巻き

最近何事にもやる気がでないんだけど、こないだ珍しく本を買ってみました。すっごい怪しい本なんだけど、パラ見してたら面白そうだったのでなんとなく購入。
植物毒やカビ・動物毒で　こんなのがあるよ～・こういう症状になるよ～ってのが書いてあって、その中でタバコの事があったのでそのまま載せてみたり。










長いので、読むなら腰をすえてドウゾ。また分からない事柄は自分で調べましょう(笑

～タバコとニコチン～
世間ではタバコへの風当たりは強くなる一方だがもともとタバコはネイティブアメリカンにとって一種の霊薬として用いられていた。タバコの葉をくゆらせる事で、彼らは神に近づく事が出来ると信じていた。タバコは15世紀、コロンブスによってヨーロッパにもたらされたが、その時もタバコは喘息や頭痛、通風などに効く薬用植物として紹介されたのだった。
しかしその後、タバコは嗜好品化していき、１７世紀のイギリスではタバコが健康に良いというものは錯覚にすぎず、むしろ脳に有害で、肺に危険で、吸い過ぎれば死に至ると主張されるまでになった。
タバコはナス科の植物に属し、主成分であるニコチンはアルカロイドの一種である。淡黄色の液状の化合物であるニコチンには、中枢・末梢神経を興奮させる作用があり、ぼおっとしてる時には精神を覚醒させ、イライラしている時には鎮静させるという効果がある。しかも習慣性になりやすいのでなかなかやめられない。しかしその毒性は強くクロード・ベルナールの実験によると、猫の腿に傷を付け、２滴のニコチンを垂らした所、猫はけいれんを起こし死んでしまったという。
ニコチン中毒になると呼吸が荒くなり血圧が上昇し、めまいや脱力、視聴覚障害や精神錯乱を起こす。中毒が進むと血圧が下がり、呼吸困難や失神、けいれんなどを起こす。ニコチンが生体におよぼす作用は複雑だが、主な働きとしてニコチンが体内に入るとシナプスに作用して、アセチルコリンの働きを阻害することが挙げられる。この為筋肉が弛緩し、横隔膜と呼吸筋の麻痺を起こして呼吸障害をもたらしたり、自律神経や中枢神経にも複雑な作用を及ぼす。
成人男性の場合、ニコチンの致死量は２０～３０ミリグラムと言われ、これは紙巻きタバコ２０本分に相当する。ヘビースモーカーならば２０本は決して多くない本数かもしれないが、もし同じ量のタバコを食べてしまった場合には死んでしまっても不思議はない。幼い子供がタバコを誤って食べてしまうという事件が時々起こるが、乳幼児の場合２本も食べれば死んでしまう。
タバコの葉を粉末にして蒸留し、硫酸によって濃縮した硫酸ニコチンは、植物には害がないが動物に対しては強い毒性を発揮する。
このため、農業用の殺虫剤としても利用されてきた。またタバコ畑に雨が降ると、葉の露からニコチンが染み出す為、収穫作業の際にニコチンが皮膚から吸収されてしまうという危険性もある。
ちなみにタバコからはニコチンの他にもタールという有害製粉が含まれている。こちらは発ガン物質のベンゾピレンなど多くの物質からなり、煙と一緒に喉や気管の粘膜から吸収される。またタバコの煙に含まれる一酸化炭素は血液中の酸素不足を引き起こし、循環器に負担を与える。
このようにタバコが健康にとって有害なのは明らかなのだが、先ほども述べたようにニコチンには麻薬的な依存性があるためなかなかやめられない。そのため最近ではニコチンパッチのように、タバコ以外の方法で皮膚からニコチンを吸収させ、徐々にその量を減らしていくという方法が注目されている。


いやぁタバコもコワイね！　みんな禁煙しましょう(￣。￣)y-~~